HTML5 ロゴ

ジワジワと HTML5 が普及しつつある今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
策定が進められている HTML5 ですが、先日、2014年7月31日に W3C により 最新の仕様が公開されました。
そこで改めて全要素を一覧にしてまとめたので、ぜひご活用していただければと思います。

2021年1月にW3Cが「HTML Living Standard」を正式な勧告として発表。HTML5は廃止となりました。

HTML Living Standard
W3C : HTML Living Standard

ちなみにHTML5では全108個の要素が策定されています。
HTML Living standardは日々更新されているため、細かな仕様についてはその都度公式アナウンスを確認することが必要です。

文書要素

htmlエイチティーエムエル文書のルート要素。

文書メタデータ

headヘッドDocumentに関するメタデータの集まり。
titleタイトル文書のタイトルまたは名前。
baseベース相対リンクの基準となるURLを指定。
linkリンク別のリソースと関連付ける。
metaメタtitle、base、link、style、script要素を用いて、様々なメタデータを表す。
styleスタイルCSSスタイルシートを指定。

セクション

bodyボディー文書のコンテンツ。
articleアーティクル自己完結した構造のセクション。
sectionセクション文書またはアプリケーションの一般的セクション。
navナビ / ナビゲーションナビゲーションリンクをもつページのセクション。
asideアサイド補足的なセクション。
h1エイチワンセクションの見出し。h1からh6まであり、h1は最高ランク。
h2エイチツーセクションの見出し。h1からh6まであり、h2はランク第2位。
h3エイチスリーセクションの見出し。h1からh6まであり、h3はランク第3位。
h4エイチフォーセクションの見出し。h1からh6まであり、h4はランク第4位。
h5エイチファイブセクションの見出し。h1からh6まであり、h5はランク第5位。
h6エイチシックスセクションの見出し。h1からh6まであり、h6はランク第6位。
hgroupエイチグループ見出しのグループ化。HTML5.2 で一度廃止されたが、Living Standard では復活。
headerヘッダーヘッダー。前置き。またはナビゲーション補助のグループ。
footerフッターフッター。誰が書いたか、リンク、著作権など、そのセクション関する情報を含む。
addressアドレス連絡先。

グルーピングコンテンツ

pピー段落。
hrエイチアールテーマの区切り。
preプレ整形済みテキストのブロック。
blockquoteブロッククォート別のソースから引用されているセクション。
olオーエル順序付きのリスト。
ulユーエル順不同のリスト。
menuメニューli要素で表される項目の順不同のリストの形式からなるツールバー。
liエルアイリスト項目。
dlディーエル記述リストの作成。
dtディーティー記述リストの名前。
ddディーディー記述リストの値。
figureフィグキャプション / フィギュア・キャプションイラスト、図、写真、コードリストなどに注釈を付けるための参照図版。
mainメイン文書の主要なコンテンツ。
divディブdiv要素自体は、特別な意味を持たず、特定の範囲をグループ化する際に使用。

テキストレベルの意味づけ

aエーリンクを設定。
emエム強調。
strongプレ重要。
smallブロッククォート小さな注釈。
sエス順序付きのリスト。
citeサイトタイトル・著者名・URL。
qキュー別ソースからの引用。
dfnディーエフエヌ定義される用語。
abbrエイビービーアール略語・頭字語。
rubyルビふりがな。
rtアールティー / ルビー・テキストルビテキスト。
dataデータコンピュータ可読データ。
timeタイム日付・時刻。
codeコードソースコードの文字列を表示。
varバー変数。
sampサンプサンプル・別のプログラムからの引用出力
kbdキーボードユーザーの入力
subサブ下付き文字
supサプ上付き文字
iアイ異なる品質のテキスト。(分類学上の名称・専門用語・思考・他言語の慣用句など。)
bビー異なる品質のテキスト。(キーワード・製品名・記事リードなど。)
uユーフォント(文字)に下線(アンダーライン)を引く。
markマーク該当テキストをハイライトして目立たせる。
bdiビーディーアイ書字方向(文字が表示される方向)を周囲から切り離す
bdoビーディーオー書字方向の指定。
spanスパン特定の範囲のグループ化。
brビーアール改行
wbrダブリュービーアール / ワード・ブレーク改行位置の候補。

テキストの訂正・編集

insインス追加箇所
delデル削除箇所。

組込コンテンツ

pictureピクチャーレスポンシブイメージへの切り替え
sourceソース複数のメディアリソースを指定
imgアイエムジー画像を表示
iframeアイフレームインラインフレームを作成
embedエンベッドプラグインデータの埋め込み
objectオブジェクト外部リソースの埋め込み
paramパラムパラメータの指定
videoビデオプラグインを使わずに動画再生
audioオーディオプラグインを使わずに音声再生
trackトラック動画や音声へのテキストトラック(字幕など)の埋め込み
mapマップイメージマップの作成
areaエリアイメージマップに対するリンク領域設定

テーブルデータ

tableテーブル表作成
captionキャプション表へのキャプション挿入
colgroupコルグループ表の列をグループ化
colコル表の列
tbodyティーボディ表の行をグループ化(本体)
theadティーヘッド表の行をグループ化(ヘッダー)
tfootティーフット表の行をグループ化(フッター)
trティーアール表の行
tdティーディーデータセル
thティーエイチ見出しセル

フォーム

formフォーム入力フォームを作成。
labelラベルフォーム部品とラベルの関連付け。
inputインプット入力欄・選択肢・ボタンの作成。
buttonボタン内容を持つボタンの作成。
selectセレクトプルダウンメニューの作成。
datalistデータリスト入力候補のリスト作成。
optgroupオプトグループプルダウンメニューの選択肢をグループ化。
optionオプション入力候補の選択肢・プルダウンメニューの作成。
textareaテキストエリア複数行のテキスト入力欄の作成。
outputアウトプット計算結果の出力欄の作成。
progressプログレス進捗状況の表示。
meterメーター特定範囲内の数量や割合。
fieldsetフィールドセットフォーム部品のグループ化。
legendレジェンド部品グループにキャプションを付ける。

インタラクティブな要素

detailsディテイルズリクエストに対して詳細情報を提供。
summaryサマリー詳細情報のキャプション表示。
commandコマンド操作メニューの各コマンドを指定。
dialogダイアログ閲覧者が操作可能なダイアログ。

スクリプティング

scriptスクリプトJavaScriptの埋め込み。
noscriptノースクリプトスクリプト利用不可時の内容。
templateテンプレートスクリプトで利用するHTMLコードのテンプレート。
slotスロットカスタム要素使用時、任意の要素を挿し込む。
canvasキャンバススクリプト使ったグラフィックス。

以上。
前バージョン HTML4.01 から、かなり大きく仕様が変わった要素もあります。ウェブ制作者の方は一度すべての要素に目を通しておきましょう。

2021年現在、主要なWebブラウザはすべて「HTML Living standard」に準拠しています。