先日、某クライアント様のウェブサイト制作で、リコー(RICOH)様が提供しているサーバーとデータベースを扱う機会がありました。
リコー(RICOH)と言えば、コピー機、ファックス、プリンターをはじめとする複合機や、カメラ、プロジェクターなどのオフィス機器で有名な大手企業ですが、ホスティングサービスも行っているんですね。
さて。
そのリコーのサーバーにWordPressをインストールしたところ、ちょっと厄介な問題が発生しました。
実は、リコーのサーバーではPHPのバージョンが5.1までしか使えないんです。(2015年9月現在)
つまり、ワードプレスのバージョンは「3.1」程度までしかインストールできないということ。
今日現在、ワードプレスは「4.3」が最新版です。
「3.1」までダウングレードするとなると、新しい便利な機能が使えないことはもちろん、セキュリティの脆弱性も気になります。
なんとかしてPHPのバージョンをあげたいと思い、テクニカルサポートに電話して要望を伝えましたが、残念ながら「対応不可能」とのこと。
しかし小さなヒントは得られました。
リコーのサーバーで無理矢理「PHP 5.3」を使う方法
実はこの問題には抜け道があり、サーバー内にあらかじめ用意されている[.htaccess]を編集することで、力技で「PHP 5.3」を利用できるようになるんです。
リコーのサーバー内にデフォルトで設置されている[.htaccess]の中身を覗いてみると、以下のように記述されているはずです。
# このファイルを編集または削除することを禁じます Options +ExecCGI +IncludesNOEXEC Allow from all AddHandler cgi-script .cgi
これを次のように書き換えましょう。
# このファイルを編集または削除することを禁じます Options +ExecCGI +IncludesNOEXEC Allow from all AddHandler php53-script .php
……作業はこれだけ!
とても簡単ですね。
これで安心して最新版のワードプレスを導入できるようになりました。
同じ問題でお悩みの方はぜひお試しください。