スマートフォンやタブレット端末などが普及し、それと比例して若年層の間でもSNSやメッセージアプリが大流行しています。

特にいま日本の若者たちの間で話題になっているのは「LINE」「Twitter」「Instagram」「Vine」などでしょうか。
これらのアプリによる「サイバー空間」において、近年増加傾向にあり問題になっているのが「ネットいじめ」です。

今回は、ネット上での「いじめ」を防止するために南米チリの「ユニセフ」が作った広告を紹介します。

unicef fatty

最初の1枚は『Fatty』と題され、太った女の子が虐めの対象になっています。

unicef nerd

続いては『Nerd』というタイトル。「Nerd」とは英語圏で用いられるスラングで、「間抜け」「ガリ勉」などを指します。日本では「オタク」という言葉が近いでしょうか。

unicef weak

最後の1枚は『Weak』です。バスケでシュートに失敗したのでしょうか。運動が苦手そうな男子生徒が咎められています。


いずれの画像も数名のティーンエイジャーが1人の同級生に向けてスマートフォンのカメラを向けているという描写。その光景はまるで死刑囚を公開処刑する銃殺隊に見えてきます。

すべての画像には「ONE SHOT IS ENOUGH」というキャッチコピーが挿入されており、「ネットいじめは、学校で子供たちが鬱病や自殺を引き起こす最大の原因の1つです。あなたがスマートフォンを持っているのなら、賢く使いましょう。誰の自尊心も殺してはいけません。」というメッセージが記されています。

なお、これらの作品は2015年度の『カンヌ・ライオンズ』のプレス部門とアウトドア部門でゴールドを受賞しました。
世界最大規模の広告関連のフェスティバル『カンヌ・ライオンズ』は、その影響力の強さもあり、クリエイターなら誰もが憧れる舞台。

参考までに、カンヌ・ライオンズのサイトは以下のリンク先からどうぞ。

外部リンク:Cannes Lions International Festival of Creativity