ユーザー定義関数。
そう聞くと凄く難しそうに思われるかもしれません。しかし今日は初心者でも活用できる、超簡単で、しかも便利なテクニックを紹介しますので、ぜひチャレンジしてください。
基本的なユーザー定義関数の使い方は至ってシンプルです。
function 関数名 ('引数') { 処理を書く。 }
これだけ!
どうですか?
たぶん「私にもできるかも?」と思ったのではないでしょうか?
WordPress のテーマファイルを自作する際、または改造する際、同じテキストを何度も使うことがあると思います。
例えば、サイトのタイトルならば <?php bloginfo('name'); ?>
で出力させることができますし、サイトの説明文も、同じく <?php bloginfo('description'); ?>
を使うことで表示することになります。サイトのURLなら <?php bloginfo('url'); ?>
ですし、テンプレートの階層を辿るときは <?php bloginfo('template_url'); ?>
が便利です。
同じように、住所や、電話番号や、商品名や、人名など、繰り返し使うテキストをあらかじめ設定しておけば、もしテキストを変更しなければならなくなった際、すべてのファイルを訂正するのではなく、ベースになっている箇所を1つだけを書き換えるだけで済みます。
作業量が激減するので、もしそれが可能ならばぜひとも導入したいと思いますよね?
具体的な例を以下に示します。
function info($info) { if ($info == "shop"){ echo "店名"; } elseif ($info == "address"){ echo "〒123-4567 サンプル県サンプル市 9876"; } elseif ($info == "tel"){ echo "000-0000-0000"; } elseif ($info == "email"){ echo "info@sample.com"; } elseif ($info == "item1"){ echo "商品名①"; } elseif ($info == "item2"){ echo "商品名②"; } }
上記が「初期設定」です。このコードを WordPress のテーマファイル内、functions.php に書き込みます。
続いて、テーマファイルの中で、設定した情報を表示させたい場所、例えば header.php や single.php、page.php に以下のように記述すればOKです。
<p>店名:<?php info('shop'); ?> 住所 :<?php info('address'); ?><br /> 電話番号:<?php info('tel'); ?><br /> メール :<?php info('email'); ?><br /> 商品① :<?php info('item1'); ?><br /> 商品② :<?php info('item2'); ?></p>
ユーザ定義関数では「関数名」は自分の好きなように決めていい(正確には、半角英数しか使えないなど細かいルールはありますが…)ことになっています。
また「引数」がない関数は、ただ単に中の処理が実行されることになります。
例えば functions.php の中に function hello() { echo "こんにちわ!"; }
と記述し、テーマファイルで <?php hello(); ?>
と呼び出した場合は単に「こんにちわ!」と出力されます。
たったこれだけ!
これだけでもう、ユーザー定義関数の基礎をマスターしたことになりました!
千里の道も一歩から。これでプログラマーへの道を一歩踏み出すことができましたね!