有名な煽りタイトルをリスペクト。オンズの 原 一勢
です。今日もヨロシクお願いします。
最近WordPressの投稿内で<ruby>
タグを挿入できるようにカスタマイズしたので無駄に使いまくっています。
さて。
内部SEOの話題でよく議論されるのが「キーワード設定」または「キーワード選定」です。
これは投稿した記事が検索エンジンでより上位に表示されるように、相応しい『キーワード』を見つけてタイトルや文章中に埋め込んでいくテクニックのこと。
この「キーワード設定」に関連して、最近でも未だに「『選択したキーワード』をメタタグで指定しよう!」という意見やブログの記事を見聞きします。
ハッキリ申し上げますが、それ、ガセネタですから!
……というワケで、今回は <meta name="keywords" content="○○,△△,□□">
の記述が無意味であることを指摘していきます。
メタタグで「keywords」を記述することはSEOの基礎。…と思っている方へ
そもそも「メタタグで『keywords』を記述する」とはどういうことなのか?
具体的にはHTMLの<head>〜</head>
内に記述する、以下のようなコードを指します。
<meta name="keywords" content="○○,△△,□□">
検索でヒットさせたい文字列「○○」「△△」「□□」を記述して、より多くのアクセス流入を図ろうというのがそもそもの狙いです。
これの何が無意味かって?
なぜなら「検索エンジンは『meta name="keywords"』を見ていない」からです。
このmetaタグのkeywordsの項目は、Googleを含め検索エンジンへのSEOには効果がありません。
Googleは公式で次のように発表しています。
- Q: Does this mean that Google will always ignore the keywords meta tag?
- A: It’s possible that Google could use this information in the future, but it’s unlikely. Google has ignored the keywords meta tag for years and currently we see no need to change that policy.
直訳すると次のとおり。
- Q: Googleは今後もmetaタグのkeywordsを無視するのか?
- A: Googleが将来再びmetaタグのkeywordsを利用する可能性はありそうにもない。
Googleは何年もの間メタ・キーワードを無視してきていて、現在もこの方針を変更する必要はないと考えている。
……とのこと。
これはGoogleによる公式のアナウンスです。
ちなみに上記は2009年の9月21日の記事。
もう5年以上前のハナシです。
過去(現在でも?)metaタグが頻繁に悪用され、検索エンジンに対するスパムに利用されていたので、「Googleはkeywordsタグのフォローを止めた」とのことです。
Googleがサポートしているメタタグ
Googleは[Search Console]のヘルプでフォローしているメタタグを公開しています。
- <meta name="description" content="ページの説明" />
- <title>ページのタイトル</title>
- <meta name="robots" content="..., ..." />
- <meta name="googlebot" content="..., ..." />
- <meta name="google" content="nositelinkssearchbox" />
- <meta name="google" content="notranslate" />
- <meta name="google-site-verification" content="..." />
- <meta http-equiv="Content-Type" content="...; charset=..." />
- <meta charset="...">
- <meta http-equiv="refresh" content="...;url=..." />
同ページにて「Google でサポートされないメタタグは無視されます」とも記述されていますね。
Googleに対してmetaタグが意味がないことは理解できた。では他の検索エンジンは?
例えば日本の大手検索エンジンの[Yahoo!]も、検索結果を導き出すコアエンジンにGoogleを利用しているので基本的には無意味です。
[Bing]も公式な見解で「meta keywordsタグは過去に乱用されてきたので今では信頼性を失っている。」
と発表しています。
中国の「百度(baidu)」など一部の検索エンジンでは『meta name="keywords"』を見ているとの報告がありますが、これらの検索エンジンはシェアも低いですし、検索結果が安定していないので、わざわざ対応することが馬鹿らしいです。
プラグイン[All in One SEO Pack]との付き合い方。
巷のブログにはWordPressプラグインの[All in One SEO Pack]を利用してSEO強化を促す記事が溢れています。
しかし弊社オンズでは、これらの意見に真っ向から反対する立場を取っています。
つまり……。
いつまで[All in One SEO Pack]で消耗してるの?
プラグイン[All in One SEO Pack]の主な機能は「title」「description」「meta」各種タグの設定です。
これを「非常に便利だ」という意見を聞きますが、本当に便利ですか?
記事を投稿する度にわざわざ設定していく必要がある。
それって面倒臭くない?
当然このブログでも[All in One SEO Pack]を使っていませんし、弊社で製作したウェブサイトには各種タグを自動で生成して出力するプログラムを仕込んであるので、[All in One SEO Pack]なんて使うまでもありません。
<meta name="description" content="">
さえも自動生成です。
実際に当ブログのHTMLコードをご覧いただければ、<meta name="keywords" content="">
などの無駄なタグが無く、非常にシンプルに整然とマークアップされていることを確認できるはずです。
HTMLコードは Mac OS のブラウザ『Safari』や『Chrome』であれば「⌘」+「option」+「u」の同時クリックで確認できます。
⌘ + option + u
そんなに心配なら実際に検証してみたらいいじゃない?
それでもメタ・キーワードの有効性を盲信しているアナタ。
Googleの「サイト内検索」や「フレーズ検索」を組み合わせて試して、ご自身でインデックス状況を検証してみてはいかがでしょうか。
サイト内検索
サイト内検索でキーワードを指定して調査してみましょう。
『meta name="keywords" content=""』で指定したキーワードを使って、下記の文字列で検索をかけます。
site:http://sample.com キーワード
フレーズ検索
フレーズ検索では、キーワードをダブルクオーテーションで囲って検索することで、そのキーワードを書いているページを検索結果に反映させることができます。
"キーワード"
検証結果
仮に『キーワード』を<meta name="keywords" content="キーワード">
にだけ含めた状態で「サイト内検索」や「フレーズ検索」を試してみます。
結果。1件もヒットしないことを確認できます。
何度も言うように『meta name="keywords"』はGoogleにインデックスすらされないという事実です。
結論。
メタ・キーワードの設定は無意味です。
検索でヒットさせたいキーワードは、自然なカタチでタイトルや文章中に含めていく以外、有効な方法はありません。
迷信に頼って時間と労力を無駄に費やしているブロガーさん。いつまでキーワード設定で消耗してるの?