リストマークや矢印として最適な三角形を、CSS だけで表示させる方法を紹介します。
キモとなるのは CSS の[border]プロパティ。この[border]の描画システムを覚えれば、三角形だけでなく様々な形を表現することができます。

まずは基本的な[border]の描画スタイルを見てみましょう。
通常、「width」と「height」の値が「0」のブロック要素に[border]プロパティを指定した場合、以下のようにレンダリングされます。

border

これを踏まえて、例えば右向きの三角形を作る場合。
CSS は以下のように記述します。

width:40px;
height:40px;
display:inline-block;
	-webkit-box-sizing:border-box;
	-moz-box-sizing:border-box;
	-ms-box-sizing:border-box;
	-o-box-sizing:border-box;
	box-sizing:border-box;
border-left:20px solid red;
border-top:20px solid white;
border-right:20px solid white;
border-bottom:20px solid white;

仕組みはシンプルです。
まずは「width」と「height」を、それぞれ「40px」として、「display:inline-block」を指定してベースとなるボックスを作ります。

続いて CSS3 から使用可能になった「box-sizing」プロパティで「border-box」を指定して、ボーダーの幅もボックスに含める設定にします。

最後に、三角形を表示させるための「border」プロパティの指定です。
右向きの三角形なので、ここでは「border-left:20px solid red;」として赤色を表示させ、残る3箇所のボーダーは「transparent」を指定して透明化します。

実際に書いたコードのサンプルは以下よりどうぞ。

CSS だけで三角形を表示させる方法:サンプル・デモ

応用すれば、before要素、after要素に適用することで、画像を使うことなくリストマークを描画することができます。
ぜひ一度お試しください。