私が講師を勤める『デジタルハリウッドSTUDIOつくば』にて。
実際に、デジハリ受講生が遭遇したエラーの数々を以下にリストアップします。
HTML編
- HTMLタグの中の得体の知れない半角スペース、全角スペース、タブ、改行
- 単純なスペルミス(誤「session」/正「section」など)
- 存在しない属性、存在しないプロパティ
- HTMLタグの閉じ忘れ
- インライン要素の中にブロックレベル要素
- hX見出しタグ(h1〜h6)の発生順序がバラバラ
- そもそもHTMLの基本的なルールを理解していない
CSS編
- 存在しない要素を定義
- 「id」または「class」のセレクタミス(「#」または「.」の間違い)
- CSS内に全角スペース
- positionプロパティを指定していないからz-indexが効かない
- position:relative;を指定していないからposition:absolute;が行方不明
- position:absolute;の乱用によって構造がメチャクチャ
- widthを定義していないからfloatが効かない
- そもそもCSSの基本的なルールを理解していない(flexboxのルールなど)
JavaScript & jQuery編
- 取得していないAPIキー
- 変数名や関数名に使えない予約語
- プログラム内に全角スペース
- jQuery本体ファイルを読み込んでいない
- jQuery本体ファイルを複数読み込んでいる
- 同じjQueryライブラリを複数読み込んでいる
- jQueryのバージョン違いで効かないメソッド
- コンフリクト(競合)発生
ウェブサイト制作初心者の方々が陥るたいていの問題は、「要素の検証」や「コンソール」を確認すれば数秒で解決できるようなエラーがほとんどです。
デジハリ受講生に関して言えば、単純なスペルミスの多さが特に目につきます。
受講生に「ココがうまくいかないんです」と質問され、コンソールをチェックすると単純なエラーであることが一目瞭然。文字どおりの電光石火で解決してみせると、彼らは目を丸くし驚嘆します。
数時間悩んだ問題を目の前で一瞬で解決されるのですから、文字どおり魔法のように感じるのでしょう。
しかし、この魔法は練習と理解の積み重ねによって誰でも習得できます。
基礎的なミスを見逃さないこと、コンソールや検証ツールを活用することがスキルアップの鍵です。
経験を重ねるにつれ、問題解決のスピードは格段に上がり、複雑なエラーにも冷静に対応できるようになります。まずは基礎を固め、次に少しずつ高度な課題に挑戦していくことで、スキルは確実に向上します。
一歩一歩進んでいけば必ず技術は身につきます。地道に取り組んでいきましょう。