Via: Panic Nova
こんにちわ。株式会社オンズの原一勢です。
普段のコーディング作業にはPanic社の[Nova]というエディタを愛用しています。
NovaはFTPやGitの機能も備え、サイトごとの管理がラク。サーバー内のファイルを直接編集できるなど非常に高機能なエディタで、たいへん重宝しています。
しかし最近挙動が重い。
フリーズするまではいかないですが、作業中に一時的に動作が固まることが増えてきました。
そこで解決策を調べてみたところ、有益な情報を得たので同じような状況の皆さんにシェアします。
なお、以下に示すテクニックはほぼすべてのアプリで実践可能です。
ただし自己責任でお試しください。
Shiftキーを押しながらアプリを起動
まずはPanic社のサポートページに掲載されていた、起動時の小技についてです。
公式サポートページによると、Novaはデフォルトで、起動時に前回のセッションを再開しようとします。
これにより、前回の作業ファイルや接続先が自動で再表示されるのですが、この動作が原因で一時的に固まるケースがあるようです。
これを回避する方法として、Shiftキーを押しながらNovaを起動すると、前回のセッションを開かずに立ち上がるため起動がスムーズになります。
- アプリの起動時、またはサーバ接続時にフリーズする
- NovaおよびTransmitのデフォルト設定で、起動時に前回の接続やセッションを自動的に再開しようとします。Novaであれば更に、前回の作業ファイルを開いて作業環境を復元しようとします。この動作中にフリーズしていると予想される場合は、Shiftキー(⇧)を押しながらアプリを起動したり、ランチャープロジェクトをダブルクリックしたりしてみてください。これにより前回のセッションを開かなくなり、結果としてフリーズが回避される可能性があります。
メモ: このshiftキーとのトリックは、Panicアプリに限らずほとんどのmacOSアプリで有効です。Cool!
この方法はMacOSの他のアプリでも有効で、Appleの公式サポートページでも紹介されています。
「shift」キーを押しながらアプリを開きます。この場合、設定は変わりませんが、アプリを前回終了したときに開いていたウインドウがそのときだけ開かなくなります。
https://support.apple.com/ja-jp/102318
しかし実際のところ、今回のケースではこの方法では問題解決には至りませんでした。
キャッシュを削除する
次に、同じくPanic社のサポートページにて。
キャッシュファイルを削除することで解決する場合もあります。~/Library/Caches/ 内にあるアプリ名のファイルを削除し、Macを再起動します。
という記述を発見。
キャッシュファイルはアプリの動作を一時的に高速化する役割がありますが、一定期間使っていると大量に蓄積され、逆に動作が重くなることもあります。
キャッシュを削除することで動作が改善される可能性があります。
実際にどれくらいキャッシュが溜まっているのか確認してみました。
不可視ファイルを表示
ちなみにディレクトリ「ライブラリ」は不可視ファイルで通常は閲覧できない状態なので、MacのFinderでショートカットキーを入力して表示します。
⌘ + Shift + .
- Finderを開き、ショートカットキー「⌘(コマンド)」と「Shift」と「.(ドット)」を同時に押すと不可視ファイルが表示されるようになります。
- 「~/Library/Caches/」に移動し、Novaに関連するキャッシュファイルを探します。
- キャッシュファイルを削除したら、Macを再起動します。
実際のスクリーンショット
それで実際にキャッシュを確認してみると。
なんと20,000超のファイル、データ容量は300MB以上のキャッシュが溜まっていました。
これをすべて削除してみたところ、現在、動作は非常に軽快です。
まとめ
Novaなどの高機能エディタは便利ですが、長期間使用しているとキャッシュが蓄積し、動作が重くなる傾向があります。
今回紹介した「Shiftキーを押しながら起動する」方法と「キャッシュの削除」を試すことで、動作が軽快になる可能性が高いです。定期的なメンテナンスとして、ぜひお試しください。