ビジネスにおいて欠かせない存在となったウェブサイト。
しかし「ホームページ」という言葉も一般に使われ、混同されることが多いですよね。
両者には実際どのような違いがあるのか。この記事では「ウェブサイト」と「ホームページ」の違いと、適切な使い分け方法について解説します。
目次
ウェブサイトとホームページの定義は違う
ウェブサイトとは?
ウェブサイトは、インターネット上に存在する複数のウェブページの集まりを指します。
ウェブページとは、「Google Chrome」や「Microsoft Edge」「Safari」といったブラウザで表示できる個別のページです。
たとえば、現在閲覧しているこのページ(https://on-ze.com/blog/13054)は「ウェブページ」であり、このウェブページを含む全体(https://on-ze.com)が「ウェブサイト」です。
ホームページとは?
ホームページとは本来、「Google Chrome」や「Safari」などのブラウザを立ち上げた際に最初に表示されるページを指す用語でした。
しかし、それが拡大解釈され、ウェブサイトのトップページのことをホームページと呼ぶようになったという歴史があります。
ウェブサイトのトップページへのリンクボタンに家のアイコンが使われるのも、この名残です。
さらに時代が進むにつれ「ホームページ」という言葉の意味は拡大し、現在では一般的にウェブサイト全体を指す言葉として使われるようになっています。
「会社ホームページ」の表現は合っているか?
会社のウェブサイトを「会社ホームページ」と呼ぶことが一般的ですが、正確には「コーポレートサイト」や「会社ウェブサイト」が正しいです。
厳密には「ホームページ = トップページ」ですが、複数ページで構成される会社のウェブサイト全体を「ホームページ」と呼ぶことが一般化しているため、特に問題はないとされています。
「ウェブサイト」と「ホームページ」はどちらもウェブサイト全体を指す場合がありますが、厳密には「サイト全体」を指す正しい表現は「ウェブサイト」です。
しかし一般に使われる際には「ホームページ」もほぼ同じ意味として受け取られます。
辞書によると「ホームページ」はウェブサイト全体やそのトップページを指す言葉として定義されているため、どちらも誤用とは言えません。
「ウェブサイト」と「ホームページ」の使い分け
「ホームページ」と「ウェブサイト」のどちらが多く使われているか?
Google Trendsで調査すると、実際には「ホームページ」のほうがより多く検索されていることがわかります。
SEO的にも「ホームページ」と記載する方がより多くの検索ユーザーに訴求できる可能性が高いでしょう。
Googleの認識と違い
Google検索では「ウェブサイト制作」を検索しても「ホームページ制作」がハイライトされて表示されるなど、「ホームページ」と「ウェブサイト」はほぼ同義として扱われています。
ただし、細かい検索結果の違いを確認すると、Googleは「ホームページ制作」と「ウェブサイト制作」で微妙に異なる検索意図を認識しているようです。
SEOやマーケティングの際には、狙いたいターゲット層や状況に応じて、適切な表現を選ぶのが良さそうです。
英語圏では「homepage」はあくまでも「最初に表示されるページ」を指し、ウェブサイト全体は「website」として区別されています。
海外向けのコンテンツでは正確に使い分けることが必要です。
最後に。状況に応じた使い分けを
日本では「ホームページ」も「ウェブサイト」もほぼ同義で使われていることがわかりました。
相手に合わせた表現を選ぶと、より伝わりやすくなります。
たとえば、一般のユーザーには「ホームページ」のほうが親しみやすく、ウェブ業界や技術者に対しては「ウェブサイト」のほうが通じやすい傾向があります。
また「ホームページ」がトップページだけを指すこともあるため、サイト全体を示すときには誤解を避ける工夫が必要です。