WordPressのメディア機能で画像をアップロードすると、デフォルトで様々なサイズのリサイズ画像が自動生成されます。
しかしサイトによってはすべてのリサイズ画像が必要とは限りません。
今回は、使用するリサイズ画像だけを生成し、不要な自動生成を行わないようにする方法をご紹介します。
画像アップロード時に自動生成されるサイズ
3000px × 3000pxのexample.jpgをアップロードした場合
画像名 | サイズ | 用途 |
---|---|---|
example-150×150.jpg | 150px × 150px | thumbnail |
example-300×300.jpg | 300px × 300px | medium |
example-768×768.jpg | 768px × 768px | medium_large |
example-1024×1024.jpg | 1024px × 1024px | large |
example-1536×1536.jpg | 1536px × 1536px | 1536px |
example-2048×2048.jpg | 2048px × 2048px | 2048px |
example-scaled.jpg | 2560px × 2560px | スケールされた画像(full) |
「thumbnail」「medium」「large」などのサイズは、WordPressのメディア設定で指定された値に基づいて生成されます。用途によってはこれらの画像が必要ない場合もあるため、無駄なリソースを減らすために不要なサイズの生成を停止することを検討しましょう。
不要なリサイズ画像を生成しない方法
すべてのリサイズ画像を停止する場合
function remove_image_generation($sizes) { unset( $sizes['thumbnail'] ); unset( $sizes['medium'] ); unset( $sizes['large'] ); unset( $sizes['medium_large']); unset( $sizes['1536x1536']); unset( $sizes['2048x2048']); return $sizes; } add_filter( 'intermediate_image_sizes_advanced', 'remove_image_generation' ); add_filter('big_image_size_threshold', '__return_false'); // スケール画像(full)を停止
一部のサイズだけを停止する場合
function remove_image_generation($sizes) { unset($sizes['thumbnail']); // サムネイルサイズを停止 unset($sizes['large']); // 大サイズを停止 return $sizes; } add_filter('intermediate_image_sizes_advanced', 'remove_image_generation'); add_filter('big_image_size_threshold', '__return_false'); // スケール画像(full)を停止
このコードでは、サムネイルサイズと大サイズのみが生成されなくなり、それ以外のサイズは通常通り生成されます。
過去のリサイズ画像の削除
コードを記述しても、既に生成されているリサイズ画像は自動的に削除されません。そのため、過去のリサイズ画像を手動で削除する必要があります。
手動で削除する方法
- WordPress管理画面:メディアライブラリから不要な画像を削除します。
- FTPまたはサーバー管理ツール:サーバー上の「wp-content/uploads」ディレクトリ内に保存されているリサイズ画像を手動で削除します。
- プラグインの活用:「Regenerate Thumbnails」「Media Cleaner」のようなプラグインを利用すると、一括でリサイズ画像を削除できます。
注意点
- すべてのサイズを停止すると、必要な画像が生成されず、デザインや機能に影響が出る可能性があります。停止するサイズを慎重に選びましょう。
- 一部のテーマやプラグインが独自のリサイズ画像を生成することがあります。これらを停止するには別途対応が必要です。
まとめ
WordPressのリサイズ画像生成は便利な機能ですが、サイトの用途やパフォーマンスを考慮して不要なサイズは停止するのが良いでしょう。functions.phpにコードを追加することで簡単に管理できますが、変更後は必ず動作確認を行い、必要な画像が正しく生成されているか確認してください。
無駄な画像生成を抑えることで、サーバー容量の節約やパフォーマンス向上につながります。ぜひこの方法を活用して、効率的なサイト運営を実現してください!