今回は検索エンジン向けの新しい情報告知の仕組み[PubSubHubbub][WebSub]の使い方を紹介します。
見慣れない、または聞き慣れない単語かと思いますが、「PubSubHubbub」は「Publisher」+「Subscriber」+「Hub」を組み合わせた造語で、「パブサブハバブ」または「パブサブハブバブ」と読みます。舌を噛みそうな早口言葉のようです。
また他の情報源によっては「PubHubSubbub」と、「Hub」と「Sub」が逆になって紹介しているサイトなどもありますね。
そもそも[WebSub(旧:PubSubHubbub)]って何?
簡単に説明すると[WebSub(旧:PubSubHubbub)]はウェブサイトで新しく公開した情報を検索エンジンに通知してくれるシステムです。
現在、多くの場合は検索エンジンに更新情報を知らせるために「Ping」というサービスが使われています。
またユーザーが特定サイトの更新情報を得るためには「RSS」が利用されています。
「Ping」も「RSS」も、どちらも優れたシステムですが、これらの特徴を生かし、さらに改良した情報公開のためのサービスが「PubSubHubbub」です。
導入のメリットはズバリ、検索エンジンにインデックスされる所要時間を短縮してくれること。
目的のURLを検索エンジンにプッシュ通知して、爆速でインデックスされるという効果が期待できます。
先日、GoogleのエンジニアMatt Cutts氏が「コピー対策・スクレイパー対策」として導入を推奨したことも話題になりました。
世の中にはコンテンツを丸パクリする悪質なサイトが多数存在しますが、スクレイパーが情報をコピーしようとする前に、検索エンジンに対して素早くインデックスさせることによってオリジナルの記事の著作権を主張できるというワケです。
実際の効果は?
厳密に計測したわけではありませんが、[WebSub]導入以前は新規に投稿した記事がインデックスされるのに「最短でも丸1日を要する」という認識でした。
それが[WebSub]導入以降、新規に投稿した記事が約4〜5時間 → 約30秒程度でGoogleにインデックスされているのを確認しています。
感覚的には「もうインデックスされているのか!」と思う早さです。
他のブロガーの方で「3〜4分でインデックスされた」との報告もあるようなので驚くべきスピードですね。
※:この度(2015年10月18日)、新規に投稿した記事が30秒未満でインデックスされたことを確認しました!
本当に驚くべきスピード。効果はバツグンです。
[WebSub]の利用方法
WordPress プラグイン版
ウェブサイトをWordPressで構築しているのであれば、プラグインを利用して簡単に[PubSubHubbub]を利用することができます。
プラグインをダウンロードしてWordPressの管理画面から「有効化」するだけ。
特に設定も必要ないので大変手軽で便利です。
PHPライブラリ版
WordPressプラグインの製作者Josh Fraser氏はPHPライブラリ版の[pubsubhubbub-php]も開発しています。
PHP版の「PubSubHubbub」ライブラリは他にもいくつか公開されているものがありますが、この[pubsubhubbub-php]が最も手軽に使えるタイプです。
「Fetch as Google」でのインデックス送信を併用する
他に、インデックスを促すシステムとしては、Google が提供するサービス[Search Console]の機能「Fetch as Google」が使えます。
Search Console : Fetch as Google
この機能「Fetch as Google」は、あくまでも検索エンジン(Googlebot)にウェブサイトへの巡回を依頼するためのもので、インデックスされる保証はありません。
また「Fetch as Google」以外にも「URL のクロール」が使えます。
https://www.google.com/webmasters/tools/submit-url?continue=/addurl
こちらも同じく、単にクロールを要求するだけのツールですが、「PubSubHubbub」と併用してインデックス 登録を早めることができます。
「新しい記事を公開したのに1週間経ってもまだ検索エンジンに登録されない!」といった悩みから解放されるこれらのシステム。ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
……いや。
「導入を検討すべき」ではなく「絶対に導入するべき」ですね。
冗談抜きで驚くほど早く検索エンジンにインデックスされますので、今スグお試しください!