今日は、ウェブサイトを高速化するために[DNS Lookup]をどう扱うか、また SEO との兼ね合いなど、個人的な見解を紹介しようと思います。

DNS Lookup とは?

そもそも[DNS Lookup]とは何か?
詳しい説明は以下になります。

DNS Lookup(ディーエヌエス・ルックアップ)とは、DNS(ドメインネームシステム)などを使って、ドメイン名(ホスト名)から対応するIPアドレスを調べたり、その逆にIPアドレスからドメイン名を調べたりすること。
ドメイン名からIPアドレスを割り出すことを正引き(フォワード・ルックアップ)、IPアドレスからドメイン名を割り出すことを逆引き(リバース・ルックアップ)という。
正引きは、一般的には「ドメイン名の解決」あるいは単に「名前解決」などと呼ばれる。
ドメイン名からは必ず対応するアドレスを知ることができるが、IPアドレスには必ずしもドメイン名が割り当てられているとは限らないため、対応するドメイン名が存在しない場合もある。

この説明だけでは難しいかもしれません。
しかし、どういうときに[DNS LookUp]が発生するのか、その仕組みは簡単です。

最近では多くのサイトが外部SNS、例えば Facebook や Twitter、YouTube と連携するようになってきました。
また、Google Maps や Google Analytics をサイトに埋め込むケースも多々あると思います。
こういった外部サイトと連携する際、水面下では各サイト固有の特別なスクリプト・ファイルを読み込んでいます。
このようなケースで、別のURLからファイルを参照する際に[DNS LookUp]が発生することになります。

この[DNS Lookup]ですが、通常、ホスト名をIPアドレスに変換するのに20〜120ミリ秒程度必要とするそうです。この間、[DNS LookUp]が終わるまでブラウザは何もダウンロードすることができません。
つまり外部サイトとの連携を止め、[DNS LookUp]の回数を減らすことができれば、直接的にサイトの高速化に繋がるというワケです。

外部サイトとの連携と[DNS LookUp]の増加

外部SNSやGoogleが提供する各種サービス、またはウェブフォントなど、ウェブサイト構築時に導入できる便利なツールは数多く存在します。
しかし、それら外部サイトのシステムは、サイトの高速化にとっては諸刃の剣です。

便利なツールを導入するか?
サイトの高速化を目指すか?

例えば当サイト[オンズ]のトップページに限って言えば、目的が「SNSでの拡散」ではなく「初見の見込み客への効果的なアプローチ」であり、表示スピード重視で、わずかな[DNS LookUp]でさえも減らしたいため、外部SNSとの連携はしていません。やりすぎかもしれませんが、Google Analytics さえも導入していません。

結果、当サイトのトップページ(https://on-ze.com)では、サイトの表示スピード測定ツール[GTmetrix]にて「Page Speed Grade : 99%」、「YSlow Grade : 92%」という超高得点をマークしています。(2014年9月9日現在)
この表示速度と高得点は[DNS LookUp]を減らさない限りはなかなか実現できません。

gtmetrix

逆に、ブログの投稿記事などはSNSでの拡散を視野に入れ、表示速度よりもアクセス数増加を重視するため[DNS LookUp]の増加は無視して、なるべく多くの外部サイトとの連携を図っています。

そのウェブページの目的は?

ウェブサイトには、必ず存在理由と目的があります。
その存在理由の維持と目的の達成のために、外部サイトとの連携が必要なのか、不要なのか、どのレベルまでサイトの高速化に取り組むのか?
サイト全体の大まかな方針だけではなく、個別のページ毎に細かい設定と運用方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:GTmetrix

参考サイト[GTmetrix]では、サイトの表示スピードを計測し、改善点をピックアップしてくれます。
また同時に[DNS LookUp]の発生件数も調べることができるので、ぜひ一度使ってみてください。